違うようで同じもの。

毒と薬は正反対のように見えて、実は全く同じもの。

どんな薬だって量を間違えれば毒となるし、毒といわれるものも使い方によっては薬になる。
前に、料理って言葉みたいって思ったときがあったけれど…薬と毒も同じだと思った。

欲しい言葉を掛けてくれたらそれは元気を出す薬になる。
酷い言葉を浴びせられたら、それは心を刺す毒になる。
相手は元気付ける為の言葉だと思って一杯かけた言葉でも、それはプレッシャーと言う名の毒に変わるし。
厳しい言葉を言われてその場では毒のように感じる事もあっても、後になってそれが先へ進む為の力（薬）になる時だってある。

愛が盲目とか言われちゃうのも中毒性のものかも？
依存症が発生して離れられない、なんて。
やっぱり例えてみると面白い。

毒も薬も人の体質（性格）によって効き方が変わるわけで、使い方を考えなくちゃいけない。
何が毒で何が薬か知らなくちゃいけないんだ。
…何気なくかけた言葉が、後遺症を残す事だってある。
誰かが言っていたけれども、傷は塞がる。だけれど残るんだ。
自分には見えない、傷跡が。

…だからといって恐れて言葉を発しないのも駄目なんだと、思う。
自分の中に溜めていく事もいつかは毒となるだろうから。

要は使う人の気持ち次第。


…俺は、薬なんておこがましいくもなりたくないし、もちろん毒にだってなりたくない。
ただ、涼やかに受け取れるものであれば良い。
そう思うよ。