溢れてこぼれる。

氷雪の刃を折って、しまった
探索に持って行っちゃいけないといつもは気をつけてたのに…
今日に限って忘れて、そして。
折れた。

そしたら、無意識に抑えていたものも折れそうになって、急に重さが圧し掛かってきて。
つい、泣いてしまった。
日常降り積もるものとか色々、最近泣いてなかったせいもあって余計に。
久しぶりの泣きで、でも声を上げて泣くの得意じゃないから思い切り静かで…でも、それでも大きく泣いた気がした。

怒りと悲しみと、辛いのとか怖いのとか、苛立ちとか不安とか色んな感情が全部ない交ぜになってどろどろしてて、色は例えようがなかった。

でも、そんな分からない色でもとても嫌だった。
自分がこんな色を持っていることがとても嫌だった。

本当は泣きたくなかった、けど抑えようとして余計にあふれ出てくるものがあって…それならいっそ汚れた血を排出するように出したほうが良い気がして泣いた。

…不思議だよね、泣くと本当に汚いものを洗い流したように、そのドロドロの中から自分が本当に見なきゃいけないものがちらりと顔を出して…少し落ち着ける。

俺は泣いた方が強くなれるのかもしれない。
泣き終わって空っぽになってすっきりした頭に浮かんだ歌を口ずさみながら、そっとそんな事を思った。

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ん、気分は晴れたし、日はまた昇る！
終わらない夜はない、だから…

よしよし。明日も頑張るぞーっ！（ぐ