うさたんと一緒。

あの、寡黙な仕事をこなすガラテア店舗内のマスコットと言うか店子であったうさたん。
時に強烈な影響を（どちらかと言うと世間に）与え、喜ばせたり衝撃を色々与えていたあの双子ともついにおわかれ…
 

なんてことはなく。
実はうさたん達はまだ店子として働いていてくれたりする。
というのもメイプルさんがうさたん達を預けてくれたからだ。

ならメイプルさんが帰って来るまで…ということを告げてはおいたが…
わかっているのかいないのか。
いや男泣きしてた気もしないでもないけど。
うさたん達は相変わらず寡黙に仕事をこなしている。

「ねぇ、うさたん…」

うさたんを預かった身なので要するに仮親（？）だ。
うさたん達としっかり対話しなくては。
双子の前に座ると向こうもしっかりと正座をしてこちらじっと見つめてくる。

「お仕事とか…色々したい…？」
店子の仕事はもちろん、それ以外にも彼女がしていた里親探しの件も含めて。
うさたん達がしたくないのなら、それは俺も無理にとは言わない。
双子は顔を見合わせしばらくじっとしていた。
が、不意に立ち上がると、何故か俺の両側へまわって来る。
あれ、なんかこれ、まず…

「Σまってごめん俺が悪かった、すぐに答えを出せって話じゃなくて…！」
ぎゅむ。ぎゅむり。

「あせらなくてもいいから…だからお願い挟むのはやめてぇぇぇ！何を伝えたいか俺まだわからないのっ！！」

まだまだ対話には時間がかかりそうだ…
もうちょっと落ち着いたら考えよう、そう挟まれながら決意。